【FP3級勉強会】第3回:教育資金

FP3級勉強会

FP3級勉強会 第三回「三大必要資金」について学んでいきます。

人の生涯にはさまざまなお金が必要になりますが、特に大きな資金が必要な3つのライフイベントを理解して、計画的に資金を準備していきましょうという話ですね。

人生における三大(必要)資金は下記の3つ。

  • 教育資金
  • 住宅資金
  • 老後資金

ボリュームも多いので、3回に分けて学んでいきます。

それでは、第1回教育資金について始めていきましょう。

教育資金の実態

可愛い我が子には良い教育を受けさせてあげたいですよね。

文部科学省の調査では、幼稚園から高校までの子供一人当たりの教育資金は、
すべて公立で通った場合は541万円すべて私立で通った場合は1830万円かかります。

出典)文部科学省 平成30年度子供の学費調査の結果について

さらに大学までとなると私立大学4年間で、
文系の場合で約400万円理系の場合で約550万円ほどの教育資金が必要となります。

出典)文部科学省 令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)の調査結果について

学資保険(こども保険)

<ポイント>

  • 貯蓄機能と保障機能がある。
  • 契約者死亡時に以降の保険料が免除される。
  • 元本保証ではないため、元本割れをする可能性もある。

その高額な教育資金を貯めるための一つの手段が学資保険(こども保険)です。
学資保険は保険と名のついている通り、貯蓄機能に加えて保障機能があります。
保障機能があることから、万が一契約者が死亡した場合、以降の保険料は免除されます。その場合でも、満額保険金や祝い金は受け取ることができます。
一方で、昨今の低金利化においては利回りが悪くなり、元本割れをする可能性もあります。

教育ローン

<ポイント>

  • 公的ローンと民間ローンがある。
  • 公的ローンは低金利で返済期間は長いが、世帯年収により借りられない場合がある。
  • 教育一般貸付では上限350万まで、一定の要件により450万まで借り入れが可能。

貯蓄や保険での積み立てでは足りない場合、教育ローンや奨学金を活用することができます。
教育ローンには、公的ローン(国の教育ローン)と民間ローンの2種類があります。
民間ローンは金融機関ごとに様々なので、公的ローンについてみていきます。

公的ローン

公的ローンは民間ローンに比べて金利が低く返済期間も長く設定されていますが、世帯年収による上限値の設定がある点がデメリットです。入学金、授業料はもちろん、受験費用や定期代、パソコンの購入費など、幅広い用途として使うことができます。

主な公的ローンとしては、国のローンである「教育一般貸付」があります。
融資限度額は350万円まで。(一定の条件を満たす場合には450万円まで)
民間のローンより金利が低く、1.8%の固定金利となっています。
また、返済期間は最長で18年となります。

一方で、世帯年収(所得)の上限額が設定されており、それを越える過程では申し込みができません。

扶養する子供の数世帯年収(所得)の上限額
子供1人790万(600万)
子供2人890万(690万)
子供3人990万(790万)

奨学金制度

<ポイント>

  • 奨学金制度には貸与型と給付型がある。
  • 貸与型は、無利息の第一種奨学金、利息付の第二種奨学金がある。
  • 給付型は、授業料や入学金が免除または減額されるが、学校が制度の対象になっているかの確認が必要。

奨学金制度とは、学ぶ意欲のある学生が経済的な理由で進学を諦めることがないように学費を支援する制度です。奨学金は誰もが受け取れるわけではなく、学力基準や家計の審査があります。奨学金制度には貸与型と給付型の2種類があります。

代表的な奨学金制度としては、国が支援する独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)のものがあります。

貸与型

貸与型には、無利息の第一種奨学金利息付の第二種奨学金があります。共に親の所得制限がありますが、第二種のほうが基準がゆるく設定されています。第一種の貸与基準は「特に優れた学生および生徒で、経済的理由により著しく修学が困難な者」とされています。

給付型

給付型には「高等教育の修学支援新制度」があり、授業料や入学金が免除または減額されます。家計の状況だけでなく、本人の学力も審査基準となり、面談やレポートで評価されます。大学や短大に限らず、高専や専門学校も支援対象となりますが、国または自治体の確認を受けた大学等(確認大学等)が対象となります。すべての学校が対象ではないことに注意が必要ですね。

確認大学等は文部科学省のホームページから確認ができます。

「授業料と入学金の免除または減額」は学校側が、「給付型奨学金の支給」は日本学生支援機構が支援します。

まとめ

今回は三大必要資金の1つ 教育資金について学びました。
こうやって改めて数字にしてみると高額な資金が必要なことがわかりますね。
子供が生まれたら必要な時期と金額を試算し、そこに向けて計画的な積立の準備を始めていきましょう。

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